テキストサイトもどき

いつもお世話になっております

懐古主義

 まろちぃの木村さんは今何をしているのだろう。お酢同盟のお酢28杯さんはどうしているのだろう。忌怖冥 -イミフメイ-のノリさんは……かつて私があまりにも拙いながらも一生懸命行進していた頃のみんなは何処へ行ったのだろうか。私はこうした今は無くなってしまったサイトへのリンクを別枠ながらも残している。それは全く私の懐古趣味によるとしても過言ではなかろう。中には単に面白いと思ったから一方的にリンクしていて、それを「長周期・閉鎖・休止中サイト」と分類したものもあるが、他方で私がかつて仲良くしてもらった皆さんが確かに存在したことを残したくて、別のページながら削除しなかったものもある。だから懐古「趣味」のみならず、単なる回顧の意味のみを持つリンクもあることは疑いを得ない。そして、それは私の主観であり、客観的に意味を持ちうるものではないかもしれない。


 しかし凡そ個人が文章によって表し得るものに完全に客観的なものはあり得ない。それは当然としても「客観性」というものは、文字通り他者に見られてこそ得られるものではなかろうか。翻って、他者から評価されない段階―即ち私がこうして書いている段階では「客観的であろうと努める」ことは可能であっても「客観的である」ことは出来ない。それも程度概念に過ぎないといえばそれまでであるが、その価値を問うことくらいは、こういう個人のサイトである以上許されるのではないかと思う。


 一昔も二昔も前―いや、今もいるのかもしれないが―アクセス数についての論争があった。アクセスを求めることに意味があるのか否かという問題だ。恐らく、注目を集めるためだけに騒ぎを起こして人を集めることそれ自体には意味は無かろう。その点で文章の実質的な価値に重きを置く説は説得的であったと思う。しかし、一方で誰にも見られない文章にさしたる意味は無い。自分で読むための文章ならインターネット上に公開する必要はないだろう。PCを以て日記をつける利便性を認めるにしろ、ローカルに保存してある日記帳で十分のはずだ。


 そうでなく、誰かに見てもらおうと公開するのは、やはり自分の見解を誰かに認められたい―即ち、単に自ら主観であるのみならず、それが他者にも認められるような妥当性を持っているのだということを認められたいという感情がどこかにあったはずなのだ。無論、見解だとかそういうことを抜きに、ただアクセスがあれば良いというのは論外であろう。人を集めるならもっと効率の良い方法がある。文章だけで「何でもいいから人を集めたい」とだけ願うのであれば、それは努力不足の謗りを免れ得ない。一方で、多くの人に見られたいという感情は否定しがたく、そのために文章力を磨くという実直な手段以外のものを用いたとしても、単純に否定できるものではないと思う。


 このようなものが議論の種になったのはもう数年も前のことだ。だから私は、直接にテキストサイトがどうこうという話がしたいのではない。しかし、一方で文学フリマやコミケの規模が年々拡大するなど、表現と評価を求める人間は―そのために費やされる労力が技術革新により格段に軽減されたこともあり―増えている。そうした活動全てに自己顕示欲というものは見受けられるものであり、かつその欲望自体は否定されるべきではなく、更に言うならば、そこに完全なる客観性を求めるのは不毛であるという主張は、未だ客観性のみを強く主張する者が耐えない現状に於いては、なおも意味を失っていないと思うのである。


 そして、その観点から、私はこれらのリンクの存在を許して頂きたいのだ。あまり長続きしなかった辺り、恐らく多くの人の支持を得られるようなサイトでないだろうと思う。しかし、中には面白いと思う人もいるだろう。尤も、かつて運営していた彼らに連絡を取る術は殆ど無いと言っても良いし、アーカイブを見なければどんなサイトかも判らないのが現状だ。


 それでもなお、僅かばかりの可能性を残したいのは、全く私の感傷である。主観/客観の問題にするまでもなく、私の個人的な問題に過ぎない。


メモ
1/17……追悼1・17。復興を成し遂げた神戸の人に敬意を、亡くなられた方に哀悼の意を表して。




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リンクに関して勝手に貼っても構わないのですが、ご一報頂ければ貼り返す所存であります。



(革浪同旗)  勝手に内閣改造

首相……高橋哲哉
外相……姜尚中
文科相……小森陽一
法務相……長谷部恭男
男女共同社会参画大臣……上野千鶴子

クーデターでこんな内閣が成立したら、私は亡命するほかあるまい。 あ、改造じゃないや、これ。